CBDオイルとヘンプオイルの違いは?それぞれの効能や特徴を解説!

CBDオイルとヘンプオイルの違いは?それぞれの効能や特徴を解説!

リラックス作用や健康効果が期待できることで今話題の天然成分「CBD」。

CBDは2018年にアメリカで産業用ヘンプが合法になったことで、欧米を中心にCBD製品が続々と登場するようになり、その中でも特に人気が高いのがCBDオイルです。

CBDオイルは摂取方法が簡単なことから、これからCBDを使っていきたいCBD入門者の方にもおすすめとなっていますが、初めてCBDオイルを購入する際に知っておきたいのが、CBDオイルとヘンプオイルの違いです。

ヘンプオイルは、ヘンプシード(大麻草の種子)を原料にしたオイルで、CBDオイルとヘンプオイルは、共に大麻草が原料のオイルのため間違われやすくなっていますが、含まれている成分や効能は全く異なることから、CBDを取り入れる前にまずはこの2つのオイルの違いについて把握しておきましょう。

そこで今回は、CBDオイルとヘンプオイルの違いについてご紹介します。

 

CBDオイルとヘンプオイルの違い 1.成分

CBDオイルとヘンプオイルは、同じヘンプ(麻)から抽出されている成分のため比較されることが多いですが、含まれている成分は全く異なります。

CBDオイルとは、カンナビジオール(CBD)と言う麻に含まれている成分を使用した食用オイルです。

CBDの最大の特徴でもあるのが、「カンナビノイド」と呼ばれる、体に作用をもたらす成分が含まれていることです。

人間の体内には「エンド・カンナビノイド・システム(ECS)」と呼ばれる、免疫、睡眠、感情などの調整を行う身体調整機能が備わっており、加齢や不規則な生活習慣などが原因でECSの働きが弱まると、「カンナビノイド欠乏症」になり、身体に様々な不調をもたらします。

CBDはこのECSに作用し、機能を向上させる働きがあることから様々な健康効果が期待でき、医療現場においても、様々な疾患の改善が期待できるとして医療用のCBDが処方されている国もあります。

CBDは、2018年にアメリカで産業用ヘンプが合法化されたことでCBDが含まれた製品が多く登場するようになり、現在では健康食品を始め、化粧品、お菓子、ペット用製品など、様々なジャンルのCBD製品が販売されています。

国内でも数年前からナチュラル系コスメショップを中心にCBD製品の取り扱いが増えてきており、CBD専門店も続々とオープンしています。

次に、ヘンプオイルの成分についてです。

ヘンプオイルとは大麻草の種子(ヘンプシード)を原料としたオイルで、ヘンプシードオイルと呼ばれることもあります。

CBDオイルとヘンプオイルは、どちらも大麻草を原料にしたオイルですが、CBDオイルは茎や種子から抽出した成分を使用しているのに対し、ヘンプオイルは、種子から抽出した油脂の成分のみを使用していると言う明確な違いがあります。

ヘンプシードの主成分となるのが「必須脂肪酸」です。

「必須脂肪酸」とは、体内で作ることができず、食べ物からしか摂取することができない脂肪酸のことで、ヘンプシードには、リノール酸、α-リノレン酸、γ-リノレン酸の3種類の必須脂肪酸が含まれています。

そのため、高い健康効果が期待できることからスーパーフードと呼ばれることもあり、漢方薬にも用いられています。

他にもヘンプシードにはカルシウム、カリウム、ナトリウム、鉄、亜鉛と言ったミネラル成分や、ビタミンA、Eなどのビタミン類などの豊富な栄養成分が含まれています。

CBDオイルとヘンプオイルの違い 2.作用

CBDオイル、ヘンプオイルにはそれぞれに異なる作用があります。

CBDオイルには、前述したECSの機能の向上によって健康に多くの働きが期待できますが、中でも代表的なのが自律神経を整える働きです。

自律神経のバランスが整うことで心身が落ち着き、緊張、不安、ストレスの緩和が期待できます。

さらに、不眠症や関節痛、食欲改善、疲労回復など多くの働きも期待できます。

一方のヘンプオイルには、コレステロール値を下げたり、アレルギー症状の緩和、強力な抗酸化作用などがあり、抗酸化作用によって、アンチエイジングや美肌、ニキビや吹き出物などの肌トラブルの改善も期待できます。

また、ヘンプシードの食物繊維のほとんどが不溶性食物繊維で構成されていることから、腸内環境を整える作用もあり、排便促進も期待できます。

CBDオイルとヘンプオイルの違い 3.使用方法

CBDオイルとヘンプオイルはどちらも食用オイルなので、使用方法はほとんど同じですが、摂取方法に一部異なる点があります。

CBDオイルは、いくつかの方法で摂取することができますが、特に推奨されている摂取方法が「舌下摂取」です。

「舌下摂取」とは舌の下にCBDオイルを投与し数十秒置いてから飲み込むと言う摂取方法です。

舌の裏側に垂らすことで吸収が早くなり、通常通り口から摂取する「経口摂取」は、「舌下摂取」に比べるとゆっくりと時間をかけて吸収されます。

料理や飲み物に加えて取り入れる場合は「経口摂取」になります。この2種類の摂取方法を使い分けて取り入れるのがおすすめです。

他にもCBDオイルには、皮膚に直接塗る「経皮摂取」と言う摂取方法があり、CBDオイルを使ってマッサージを行うこともできます。

次にヘンプオイルの使用方法です。

ヘンプオイルは、「舌下摂取」よりも「経口摂取」が一般的で、栄養価が高いので料理や飲み物に取り入れて食品として摂取するのもおすすめです。

また、美容効果があることから髪や肌に塗ると言う使い方も可能で、さらに保湿効果もあるのでスキンケアとして使用することもできます。

CBDオイル、ヘンプオイルの共通点とは?

CBDオイル、ヘンプオイルの違いについて紹介してきましたが、共通している点もいくつかあります。

まず共通点として挙げられるのは依存性がないことです。

大麻と聞くと依存性を引き起こすイメージがありますが、CBDオイル、ヘンプオイルは、「THC(テトラヒドロカンナビノール)」のような精神活性作用が無いことが共に確認されており、依存性の心配がありません。

さらに、CBDオイルとヘンプオイルはどちらも日本国内で合法と言う点も共通しています。

麻の成分の中でも成熟した茎と種から抽出した成分に限り合法化されていることから、成熟した茎と種子を原料としているCBDオイルやヘンプオイルは販売規制されていません。

ちなみに、国内で違法となっているTHCは、主に未成熟の花穂や葉、根の部分から抽出しており、未成熟の部位から抽出した有害成分を使用した製品は、種類に関係なく違法となっています。

CBDオイル、ヘンプオイルの注意点

CBDオイル、またはヘンプオイルを取り入れる前に、いくつか注意しておきたい点についてご紹介します。

まず、CBDオイルとヘンプオイルを間違えて購入しないように注意しましょう。

CBDオイルとヘンプオイルは、パッケージのデザインがよく似ており、CBDやヘンプ製品にあまり詳しくない方だと間違えやすくなっているため、購入する際には、含まれている成分をしっかり確認してみてください。

さらに、メーカーやブランドによっては、香料や着色料等の添加物が含まれていることもあるため、気になる方は、成分表示などを細かくチェックすることも大切です。

また、現在国内で発売されているCBDオイルとヘンプオイルは、海外から輸入されたものが大多数を占めますが、稀に日本では違法となっているTHCが含まれている輸入のCBDオイルが売られていることがあります。

業者が外国からCBD製品を輸入する際には、THCが含まれていない事を示す成分分析書や証明書の提出が必要ですが、アメリカではTHC含有量が0.3%以下なら合法となっており、THCの含有量が微量の場合、調べても検出されないことがあるため、THCが含まれているCBD製品が輸入されてしまうことがあります。

最近では、国内メーカーのCBD製品が増えて来ていることから、不安な方は国産のCBD製品がおすすめです。

次に摂取する際の注意点です。

CBDオイルは加熱料理に使用することもできますが、180度以上の温度で調理するとCBDのいくつかの効力が失われることがあるため、高温での調理は控えるようにしましょう。

さらに、ヘンプオイルの成分はCBDオイルよりも熱に弱く、40度以上加熱すると働きが失われてしまうことから、料理に使いたい場合は、サラダやパスタなどにかける程度にしておきましょう。

また、CBDオイル、ヘンプオイルは共に有害な副作用は無いですが、CBDオイルは、摂取量によっては眠気が強く出ることがあるため、運転前、運転中の摂取は控えるようにしてください。

ヘンプオイルは、不溶性食物繊維が含まれていることから、お腹が不調の際や便秘の際に摂取すると蠕動運動が活性化されることで、下痢などの症状を引き起こすこともあるので注意しましょう。

まとめ

今回は、CBDオイルとヘンプオイルの違いについてご紹介してきました。

CBDオイルとヘンプオイルは、どちらも身体に良いと言う共通点があり、それぞれに異なる働きがあるので、どちらもバランスよく取り入れていくことで健康維持にもつながり、豊かな生活をサポートしてくれます。

国産の製品も続々と登場し、今後もさらに盛り上がること間違いなしのCBDオイルとヘンプオイルをいち早く取り入れてみてはいかがでしょうか?

 

 

 

 

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